透析患者の栄養障害とNSTの可能性
規模別NST活動の展開 各種特殊な病態を有する患者 褥瘡
田村 智子
1
1寿楽会大野記念病院 診療支援部栄養科
キーワード:
血液透析
,
褥瘡性潰瘍
,
腎不全-慢性
,
チーム医療
,
栄養補助
,
専門家委員会
,
栄養失調
Keyword:
Pressure Ulcer
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Patient Care Team
,
Professional Staff Committees
,
Nutritional Support
,
Malnutrition
pp.1255-1261
発行日 2013年7月10日
Published Date 2013/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013319030
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褥瘡発生の要因の一つに,低栄養が挙げられている.発症後も栄養状態の改善が必要とされている.褥瘡における栄養サポートチーム(NST)の目的は,褥瘡を発生させないこと,発生した場合は重症化させないことである.褥瘡予防の段階からNSTの介入が必要である.医師,看護師,薬剤師,管理栄養士が情報交換し,それぞれの専門性により患者の栄養状態,基礎疾患をアセスメントし,栄養療法,基礎疾患の管理をする.透析患者の栄養アセスメントは血清アルブミンのみならず,体重減少率,BMI(body mass index),ドライウエイトの変化,喫食率などさまざまな評価を用いて行う.褥瘡発生予防,治癒に必要な栄養量を補給することで尿素窒素,血清リン値,血清カリウム値などが上昇することがあり,検査データの評価が必要となる.つまり,NSTの重要性が大きくなってくる.
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