新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
透析患者のCKD-MBD管理における基本事項
小岩 文彦
1
,
兼島 伸青
1昭和大学藤が丘病院 腎臓内科
キーワード:
Alkaline Phosphatase
,
Calcium
,
Serum Albumin
,
血液透析
,
骨疾患-代謝性
,
副甲状腺ホルモン
,
ルーチン検査
,
リン
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
Keyword:
Alkaline Phosphatase
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Diagnostic Tests, Routine
,
Renal Dialysis
,
Parathyroid Hormone
,
Serum Albumin
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Calcium
,
Phosphorus
pp.15-20
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150675
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透析診療でルーチンに測定されている検査結果を活用する「透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン」の基本姿勢は今回の改訂でも踏襲された.慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)に関連したルーチン検査は,血清リン(P),カルシウム(Ca),アルブミン(Alb)濃度,アルカリフォスファターゼ(ALP)値であり,AlbはCa補正を行う際に用いられる.検査結果はさまざまな因子の影響を受けるため,検査結果を評価するうえで検体の種類や測定キット,採血と服薬のタイミングなどを確認することが重要である.採血のタイミングは週の初回透析開始時の値を用いる.病態の評価や治療方針の決定には1回の検査結果ではなく,複数回の検査値の動向から判断する.血清P,Ca濃度は最低月に1~2回,副甲状腺ホルモン(PTH)値は通常3ヵ月に1回測定し,管理目標値からの著しい逸脱や逸脱の危険性が高い場合,治療の変更,積極的な治療中の場合にはより頻回(PTHは安定するまで月1回)の測定が望ましい.
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