特集 大腸癌のスクリーニングとサーベイランスの標準化に向けて─ 新しい知見から
Ⅰ.スクリーニング(4)大腸内視鏡を用いた大腸癌スクリーニングの研究 a.Akita pop-colon trial
児玉 健太
1
,
工藤 進英
2
,
松田 尚久
3
,
石田 文生
2
,
高橋 則晃
4
,
永田 浩一
5
,
山野 泰穂
6
,
斎藤 博
7
1福島赤十字病院消化器内科
2昭和大学横浜市北部病院消化器センター
3国立がん研究センター中央病院検診センター内視鏡科
4国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部
5福島県立医科大学医学部消化器内科学講座
6札幌医科大学医学部消化器内科学講座
7青森県立中央病院
キーワード:
大腸癌
,
大腸がん検診
,
全大腸内視鏡検
Keyword:
大腸癌
,
大腸がん検診
,
全大腸内視鏡検
pp.28-32
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000545
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
スクリーニングS状結腸内視鏡による効果は複数報告されているが,全大腸内視鏡検査(TCS)による大腸癌スクリーニングの効果についてはエビデンスとして不十分である.2009年より本邦において大腸内視鏡検査による大腸がん検診の有効性評価研究が開始された(The AKITA Japan Population-based Colonoscopic Screening Randomized Controlled Trial;Akita pop-colon trial).大腸内視鏡検診による死亡率減少効果を目的とするランダム化比較試験である.参加登録および初回の検診TCSは終了した.現在,欧米でも大腸内視鏡を用いた大腸がん検診のランダム化比較試験が進行中であり結果が期待される.
Copyright © 2021, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.