特集 拡大内視鏡を極める
Ⅱ.拡大・超拡大内視鏡診断を極める(2)NBI 診断を極める
井上 史洋
1
,
平田 大善
1
,
岩館 峰雄
1
,
服部 三太
1
,
藤田 幹夫
1
,
佐野 亙
1
,
佐野 寧
1
1佐野病院消化器センター/低侵襲内視鏡診断治療研究所
キーワード:
NBI
,
JNET分類
,
vessel pattern
,
surface pattern
Keyword:
NBI
,
JNET分類
,
vessel pattern
,
surface pattern
pp.329-336
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000519
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大腸腫瘍の治療指針において,Narrow Band Imaging(NBI)観察は,簡便に診断できるため内視鏡診断の中心的な役割を担っている.大腸の拡大NBI分類は,佐野分類に始まり,複数の分類が提唱されたが現在はJNET分類として統一され臨床で広く使用されている.NBIは簡便で,JNET分類を用いた拡大NBI診断は,病変の最初の“ふるい分け”に適しているが,すべての病変がJNET分類のみで診断できるわけではなく,とくに診断に迷う病変やJNET Type 2B病変に対しては,色素拡大観察も併用しながら,総合的に診断し,適切な治療選択を行う必要がある.
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