特集 拡大内視鏡を極める
Ⅱ.拡大・超拡大内視鏡診断を極める(3)Pit pattern 診断を極める
山野 泰穂
1
,
吉井 新二
1
,
久保 俊之
1,2
,
柴田 泰洋
1
,
齋藤 潤信
1,3
,
松下 弘雄
4
,
吉川 健二郎
4
,
仲瀬 裕志
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
2札幌しらかば台病院消化器内科
3函館五稜郭病院消化器内科
4秋田赤十字病院消化器病センター
キーワード:
pit pattern
,
拡大内視鏡診断
,
大腸腺腫
,
大腸癌
,
大腸鋸歯状病変
Keyword:
pit pattern
,
拡大内視鏡診断
,
大腸腺腫
,
大腸癌
,
大腸鋸歯状病変
pp.337-346
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000520
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拡大内視鏡,pit pattern診断は近年における内視鏡診断学を大きく発展させた.pit pattern診断は一般的になりつつあるが,単純な分類型に当てはめる診断法では通用しない.その理由はpit pattern分類は大腸上皮性腫瘍性病変(腺腫,癌)において成立しており,それ以外の病変まで網羅していないこと,腺腫・癌においてもpit patternには亜型が存在すること,病理学の概念が変わることで対応しきれないことなどが挙げられる.しかし拡大内視鏡における観察の仕方,pit patternの理論や病態が拡大所見へ及ぼす影響などを理解することで極めることができると考える.
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