特集 拡大内視鏡を極める
Ⅰ.拡大・超拡大内視鏡を使いこなすためのtips & trouble-shooting(技術論)(5)フォーカスの合わせ方
松下 弘雄
1
,
吉川 健二郎
1
,
加藤 文一朗
1
,
萬 春花
1
,
橋本 大志
1
,
髙木 亮
1
,
田中 義人
1
,
山崎 晃汰
1
1秋田赤十字病院消化器病センター
キーワード:
大腸内視鏡
,
拡大内視鏡
,
pit pattern診断
,
non-traumatic tube
Keyword:
大腸内視鏡
,
拡大内視鏡
,
pit pattern診断
,
non-traumatic tube
pp.306-312
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000516
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
拡大観察時のフォーカス合わせのポイントには,距離の調節とズームレバー操作の二つの要素がある.距離の調節とズームレバー操作を同時に調整するのは手技的に困難であり,状況に合わせてどちらか片方を調整しつつフォーカスを合わせることがコツである.当院では拡大観察の際にオリンパス社のnon-traumatic tubeを使用している.先端を腸管粘膜に軽く当てた状態にすることで拡大時の距離の安定化に非常に有用である.また拍動の影響で病変が変動するときもnon-traumatic tubeを使用することでフォーカスの合った画像を撮影することが可能となる.診断に有用な画像を撮影するためには修練が不可欠で,日々の診療においても常により良い画像を撮影することを意識して内視鏡を握ることが重要である.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.