Japanese
English
増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—大腸腫瘍性病変の内視鏡診断—鋸歯状病変の内視鏡診断
Endoscopic Diagnosis of Colorectal Serrated Lesions
松下 弘雄
1
,
吉川 健二郎
1
,
田中 義人
1
,
加藤 文一朗
1
,
佐々木 真
1
,
升田 晃生
1
,
橋本 大志
1
,
山崎 晃汰
1
,
髙木 亮
1
,
東海林 琢男
2
,
榎本 克彦
2
Hiro-o Matsushita
1
1秋田赤十字病院消化器病センター
2秋田赤十字病院病理診断科
キーワード:
大腸鋸歯状病変
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
,
pit pattern診断
Keyword:
大腸鋸歯状病変
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
,
pit pattern診断
pp.684-700
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202040
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●「考える内視鏡診断」のポイント
・大腸鋸歯状病変は大きくHP,TSA,SSA/P(またはSSL)に分類される.
・HP,TSAは左側結腸に,SSA/Pは右側結腸に存在する傾向がある.
・HPはMVHP,GCHPの2型に亜分類されている.
・TSAは松毬状,枝サンゴ状の隆起型と二段隆起型の2種類の形態がある.
・SSA/P発見のポイントは粘液付着であり,存在を疑った場合は水洗しすぎないようにする.
・SSA/Pの範囲診断にはインジゴカルミン撒布による色素内視鏡観察が有用である.
・SSA/Pに発赤,隆起した領域を認めた場合は,病理組織学的に変化している可能性を考える.
・SSA/Pは癌化する可能性があることを念頭に置き,必要があれば拡大内視鏡で詳細に観察する.
・判断に迷う病変は無理に分類せず,改めて再検討する機会を残しておくことも有用である.
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