特集 拡大内視鏡を極める
Ⅰ.拡大・超拡大内視鏡を使いこなすためのtips & trouble-shooting(技術論)(4)従来光源内視鏡/レーザー内視鏡/LED 内視鏡の長所・短所
新村 健介
1
,
村野 竜朗
1
,
池松 弘朗
1
1国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
キーワード:
EVIS LUCERA ELITE
,
LASEREO
,
ELUXEO
,
キセノン
,
レーザー
,
LED
Keyword:
EVIS LUCERA ELITE
,
LASEREO
,
ELUXEO
,
キセノン
,
レーザー
,
LED
pp.297-305
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000515
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現在,日本で普及している内視鏡システムの光源は,従来型のキセノン光源とレーザー光源の2種類が主流となっている.キセノン光源に特殊フィルタを通して狭帯域光を抽出したNBIや異なる波長のレーザー光源の発光強度比率を最適化して作り出されたBLIやLCIは,画像強調観察として大腸内視鏡診断に広く用いられている.とくに,これら画像強調モードを併用した拡大観察によるJNET分類や超拡大観察によるEC分類は高精度な質的・量的診断を可能にしている.異なる光源を基調とする各画像強調モードによって,診断能においてあまり際立った差はないものの,微細な内視鏡画像の見え方に違いが認められる.また,2020年6月には4色の大出力をもつLEDを光源とした内視鏡システムが登場し新たな知見が期待される.
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