特集 無痛大腸内視鏡挿入法─ technique & device
Ⅲ.各論(2)鎮痛薬・鎮静薬を使用しない無痛大腸内視鏡挿入法
松下 弘雄
1
,
吉川 健二郎
1
,
加藤 文一朗
1
,
升田 晃生
1
,
橋本 大志
1
,
山崎 晃汰
1
,
髙木 亮
1
,
田中 義人
1
,
萬 春花
1
1秋田赤十字病院消化器病センター
キーワード:
大腸内視鏡
,
挿入法
,
軸保持短縮法
,
無鎮静
,
無鎮痛
Keyword:
大腸内視鏡
,
挿入法
,
軸保持短縮法
,
無鎮静
,
無鎮痛
pp.115-119
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000456
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内視鏡検査時の疼痛の原因には二つの要素,挿入時の行為に伴う問題と被検者の疼痛に対する閾値の問題がある.前者は内視鏡医の技術的な要素であり,後者は被検者側の要素である.疼痛の要因の多くは前者に起因すると考えられ,苦痛のない挿入のためには内視鏡医が挿入技術習得のために努力することが必須である.具体的には基本に忠実に軸保持短縮法による挿入を行いつつ,必要があれば柔軟に挿入法を変更する技量を身につけることが重要である.また後者については内視鏡検査に関わるスタッフ全員で被検者の緊張,不安を和らげ疼痛に対する閾値を上げるような環境を作ることが重要であり,その両輪が伴って苦痛のない大腸内視鏡挿入が可能となると考える.
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