特集 大腸腫瘍診断のモダリティと新たな展開─ 存在診断能・質的診断能の向上を目指して
Ⅱ.拡大・超拡大内視鏡における質的診断能向上の検討(1)拡大内視鏡診断 a.色素を主体とした拡大内視鏡観察の立場から
加藤 文一朗
1
,
松下 弘雄
1
,
吉川 健二郎
1
,
髙木 亮
1
,
原田 英嗣
1
,
田中 義人
1
,
吉田 優子
1
,
津田 一範
1
,
田村 恵理
1
,
山野 泰穂
1,2,3
1秋田赤十字病院消化器病センター
2札幌医科大学消化器内科学講座
3札幌医科大学附属病院消化器内視鏡センター
キーワード:
拡大内視鏡
,
大腸腫瘍性病変
,
pit pattern 診断
,
色素法
Keyword:
拡大内視鏡
,
大腸腫瘍性病変
,
pit pattern 診断
,
色素法
pp.435-441
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000098
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腸腫瘍性病変において内視鏡検査は存在診断のみならず,色素法を用いた拡大内視鏡観察により,高い精度の質的診断および深達度診断が可能となる.以前より,当センターでは工藤・鶴田分類に基づいたpit pattern に加え,pit pattern亜分類を行うことで,より詳細な観察を行っている.拡大内視鏡診断では既存のpit pattern 分類に当てはめて診断を行うのではなく,観察したpit patternが周囲と比較しどのように異なっているのか認識し,またその違いが生じた原因を想定することで,病理組織像を考え診断する“思考のプロセス”が重要である.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.