特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
序 説
久松 理一
1
1杏林大学医学部消化器内科学
pp.169-169
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000481
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
日本のクローン病患者数は増加し続けており,推定7 万人の患者が存在していると考えられている.クローン病は原因不明の慢性炎症疾患で,時間の経過とともに病態は炎症から線維化へ変化し薬物治療の有効性は低下する.そして最終的に瘻孔,狭窄といった腸管合併症により患者QOL が低下し,腸管切除が必要となる.このように今日ではクローン病は進行性の疾患であると認識されている.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.