特集 全身性疾患における腸管病変─腸管ベーチェット病とその鑑別疾患
序 説
久松 理一
1
1杏林大学医学部消化器内科学
pp.479-480
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000411
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小腸バルーン内視鏡やカプセル内視鏡の発達により,以前は暗黒の臓器とされていた小腸を直接観察することができるようになった.このような背景から,他の診療科からの依頼で全身性疾患患者の消化管病変に遭遇する機会が増えたと思う.小腸を含めた下部消化管の炎症性疾患にはその代表であるIBD(クローン病,潰瘍性大腸炎)のほかにも,ベーチェット病,膠原病や血管炎に伴う消化管病変, プロスタグランジン関連腸症(CEAS,CMUSE)などさまざまな全身性疾患に伴う消化管病変が含まれる.本号のテーマとして腸管ベーチェット病を基軸として,これと鑑別が必要な全身性疾患に伴う下部消化管病変に焦点を当てた.
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