特集 FIT 陰性癌の特徴
序 説
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
pp.393-393
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000391
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わが国の大腸癌罹患率は年々増加しており,現在男性の癌死亡原因の第3 位,女性では第1 位である.ゆえに現在そして将来における大腸癌早期発見のための対策が急務であり,さらには対策型検診のあり方についても各方面からさまざまな議論がなされている.便潜血反応検査(fecal occult blood test;FOBT)はその簡便性や低コスト,またスクリーニング法としての死亡率減少効果についての有効性が,すでに実証されている.とくに,わが国で開発された免疫便潜血検査(fecal immunochemicaltest;FIT)は化学法よりもさらに感度・特異度とも優れており,対策型検診の一環として現在に至るまで広くに普及している.
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