特集 耳鼻咽喉科におけるショック様症状とその対策
序
西端 驥一
,
大藤 敏三
pp.975
発行日 1963年12月20日
Published Date 1963/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203152
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茲回耳鼻咽喉科領域に於て特に手術操作に先行する局所麻酔の施行等に際して突発した不慮の副症状又は遇発事故を課題としてその発生機序・治療・予防・経験臨床例に就いて特集刊行を企画する事にした。この企図に御賛同下さつて沢山の貴重なる資料を御寄せ下さつた方々に対し感謝する次第であります。之に基いてその予防と対策に万全を期する事が出来略その目的が達成せられた事が確信される次第であります。
然し乍ら発生理論乃至学理は如何であつても事故は医師にとつても患者にとつても最も重大な結果をもたらす。特に外科並に耳鼻咽喉科領域に従事する医師の不断の心労と努力とはけだし言語に絶するものがある。本特集がこの目的に聊かなり共貢献する所があれば編輯員一同の喜之に過ぎたるものがない。敢て序文とする次第である。
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