特集 ここまで来たde novo cancer
Ⅷ.症例(2)陥凹型腫瘍における超拡大内視鏡所見
工藤 豊樹
1
,
宮田 裕輝
1
,
森 悠一
1
,
三澤 将史
1
,
峯岸 洋介
1
,
林 武雅
1
,
若村 邦彦
1
,
宮地 英行
1
,
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
endocytoscopy
,
optical biopsy
,
大腸癌
,
陥凹型腫瘍
,
de novo cancer
Keyword:
endocytoscopy
,
optical biopsy
,
大腸癌
,
陥凹型腫瘍
,
de novo cancer
pp.65-70
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000440
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陥凹型腫瘍に対するEndocyto(EC)診断は腺腔の形態に加えて核の腫大,重層化所見に着目して診断することが重要である.またEC における微細顆粒構造所見は癌の線維芽細胞の増生と相関する可能性もあり,今後のさらなる研究が期待される.さらにEC 診断は実際には病変とスコープ先端を接触させながら診断するため,病変の肉眼形態が診断精度に影響を及ぼす可能性が考えられる.われわれの検討では陥凹型腫瘍はpit pattern 診断とEC 診断で正診率における差は認めなかった.しかし隆起型とLST-NG でそれぞれ結果に違いを認めており,臨床においてはEC の特性をよく理解しながら有効にpit pattern 診断と併用することが求められる.
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