特集 ここまで来たde novo cancer
Ⅷ.症例(1)転移をきたしたde novo cancer の症例(T1 癌)
今井 健一郎
1
,
堀田 欣一
1
,
伊藤 紗代
1
,
岸田 圭弘
1
,
藪内 洋平
1
,
吉田 将雄
1
,
角嶋 直美
1
,
滝沢 耕平
1
,
小野 裕之
1
キーワード:
de novo cancer
,
リンパ節転移
,
陥凹型
Keyword:
de novo cancer
,
リンパ節転移
,
陥凹型
pp.61-64
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000439
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便潜血検査陽性精査の大腸内視鏡で発見された,下行結腸病変の1 例を提示する.8 mm 大の小病変にもかかわらず,NBI 併用/色素拡大内視鏡で浸潤癌を示唆する所見を認め,初回治療として外科手術を施行した.郭清リンパ節に転移を認め,ステージⅢA の大腸癌と診断した.比較的境界明瞭な陥凹型病変で,病理学的にnon-polypoid growth の形態を呈したことから,de novo 様の発育進展を経た病変と考えた.de novo cancer はサイズが小さいうちに浸潤をきたす,とされるため,10 mm 未満の小型非有茎性pT1 大腸癌には,de novocancer を多く含む可能性があるが,その臨床病理学的,分子生物学的特徴は明らかではない.
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