特集 全身性疾患における腸管病変─腸管ベーチェット病とその鑑別疾患
Ⅰ.腸管ベーチェット病の疫学と診断基準
久松 理一
1
1杏林大学医学部消化器内科学
キーワード:
診断基準
,
術後再発
,
コンセンサス・ステートメント
,
抗TNFα抗体
Keyword:
診断基準
,
術後再発
,
コンセンサス・ステートメント
,
抗TNFα抗体
pp.481-486
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000412
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ベーチェット病は再発性口腔内アフタを含む4 主徴候を特徴とする難治性全身性炎症性疾患であり,腸管ベーチェット病は特殊型として分類される.腸管ベーチェット病の診断には回盲部の内視鏡的定型病変とベーチェット病診断基準を満たすことが必要である.腸管BD の患者では時に穿孔や出血によって緊急手術が必要となり,高い術後再発率や再手術率も問題となる.内科的治療は経験的に行われてきたが,抗TNFα抗体製剤は日本で臨床試験が行われ中等症以上の標準治療として位置づけられた.日本ではコンセンサス・ステートメントが作成され新たな診療ガイドライン作成も進んでいる.
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