第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
序
編集部
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28614jo
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「人体の内部を視る」という試みには長い歴史があり,紀元1世紀・ローマ時代のポンペイ遺跡から肛門鏡・子宮鏡と思われる医療器具が発掘されている.現代の内視鏡の原型といえるものは,1805年にドイツの医師ボッチニによって製作された “導光器” とされる.1853年にはフランスの医師デソルモが尿道や膀胱を観察する器具を製作し,“エンドスコープ(内視鏡)” と名付けた.その後1901年,ドイツの泌尿器科医・ニッツェが集光用レンズと反射鏡を利用した膀胱鏡を開発し,体腔内を観察する試みは大きな注目を集めるようになった.
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