TOPICS 文献紹介〈腫瘍関連*〉
大腸憩室出血の内視鏡治療後の長期アウトカム:バンド結紮術vs クリップ術〔Review from ─ Gastrointest Endosc 2018;88:841-853〕
永田 尚義
1,2
1東京医科大学病院消化器内視鏡学
2国立国際医療研究センター消化器内科
キーワード:
大腸憩室出血
,
内視鏡治療
,
hemoclip
,
endoscopic band ligation(EBL)
,
長期再出血
,
入院期間
Keyword:
大腸憩室出血
,
内視鏡治療
,
hemoclip
,
endoscopic band ligation(EBL)
,
長期再出血
,
入院期間
pp.383-385
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000378
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
論文の背景 大腸憩室出血の確定診断が得られた症例では,保存治療で自然経過を見ると再出血率がきわめて高いため内視鏡治療が推奨されている.これまでの大腸憩室出血の内視鏡治療の研究は,後向きデザインで症例数の少ないものがほとんどであった.日本では,クリップ術やバンド結紮治療を行っている施設が多いが,いずれの治療が有用か,とくに長期再出血リスクに注目した前向き研究はなかった.そのため,憩室出血の確定診断症例において,クリップ術とバンド結紮術の長期アウトカムや安全性を比較しどちらの治療が有用かを明らかにする研究を行った.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.