第26 回大腸Ⅱc 研究会 優秀演題
大腸Interval cancer の責任病変は?
藤井 隆広
1
1藤井隆広クリニック
キーワード:
interval cancer
,
post-colonoscopy colorectal cancer( PCCRC)
,
見逃し癌
,
急速発育癌
,
平坦・陥凹型腫瘍
,
大腸鋸歯状病変
Keyword:
interval cancer
,
post-colonoscopy colorectal cancer( PCCRC)
,
見逃し癌
,
急速発育癌
,
平坦・陥凹型腫瘍
,
大腸鋸歯状病変
pp.208-214
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000178
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interval cancer (post-colonoscopy colorectalcancer;PCCRC)は中間期癌と呼ばれ,一定の間隔でがん検診を実施しているとき,その検診間隔の間に発見される癌のことをいう.PCCRC には,見逃し癌と急速発育癌の二つの要因が絡むとされ,見逃し癌がほとんどとする報告が多く,海外からは,その責任病変として右半結腸の大腸鋸歯状病変(sessile serrated lesion;SSL)が有力とされている.当院で発見された8 例のPCCRC も見逃しがおもな要因と考えるが,それらにはSSL 関連性病変はなく,深達度T2 の進行癌2 例は陥凹型由来,その他の6 例はLST-NG とⅡa+Ⅱc 型早期癌であった.PCCRC の責任病変としては,SSL よりも平坦・陥凹型病変が重要と考えられた.
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