特集 内視鏡治療の偶発症と対策
Ⅴ.大腸EMR における出血と穿孔に対する対策
安江 千尋
1
,
斎藤 彰一
1
,
西川 雄祐
1
,
井出 大資
1
,
千野 晶子
1
,
為我井 芳郎
1
,
五十嵐 正広
1
1がん研有明病院消化器内科
キーワード:
大腸内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
出血
,
穿孔
,
偶発症
,
対策
Keyword:
大腸内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
出血
,
穿孔
,
偶発症
,
対策
pp.139-144
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000166
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
本稿ではEMR における代表的な偶発症である出血と穿孔について,その原因と対策を述べる.出血はEMR において日常遭遇することのもっとも多い偶発症であり,クリップによる止血処置が中心となる.大きな病変,とくに盲腸や上行結腸のひだ上に存在する病変に対しては,固有筋層を巻き込まないように慎重なスネアによる絞扼を行わないと,穿孔の危険がある.偶発症が発症した場合でも,多くの場合では適切な処置を行うことにより保存的に対処できる.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.