Japanese
English
特集 上部消化管内視鏡のトラブルシューティング
[各論]十二指腸EMR・ESD
EMR・ESDで穿孔をきたした
Perforation during duodenal EMR/ESD
岡本 陽祐
1,2
,
菊池 大輔
1
,
井下 尚子
3
,
布袋屋 修
1
Yosuke Okamoto
1,2
,
Daisuke Kikuchi
1
,
Naoko Inoshita
3
,
Shu Hoteya
1
1虎の門病院消化器内科
2東邦大学医療センター大森病院消化器内科
3森山記念病院病理診断科
キーワード:
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
穿孔
Keyword:
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
穿孔
pp.247-249
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000648
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はじめに
十二指腸は胃や食道に比較して病変そのものが発生する頻度は低いとされる。そのため,以前は十二指腸の内視鏡観察は胃や食道ほど丹念に行われていなかったが,近年,表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor:SNADET)に対する関心の高まりとともに,より丹念に十二指腸を観察する傾向にある。SNADET自体が増加傾向にあるかは不明であるが,スクリーニングの上部消化管内視鏡検査でSNADETが発見される頻度は増加し,SNADETに対する内視鏡治療を行う機会は増加している。一般的に,十二指腸における内視鏡治療は,解剖学的理由による内視鏡の操作性の不良さやワーキングスペースの狭さなどから難易度は高く術中偶発症も多いとされている1~3)。また治療後も胆汁や膵液の曝露を受けることも加わり他臓器の内視鏡治療に比較して術後偶発症も多い傾向にある。
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