特集 内視鏡治療の偶発症と対策
Ⅵ.大腸ESD の偶発症と実態─ 文献のreview
吉田 直久
1
,
稲田 裕
1
,
村上 貴彬
1
,
廣瀬 亮平
1
,
内藤 裕二
1
,
小木曽 聖
2
,
伊藤 義人
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
2大阪鉄道病院消化器内科
キーワード:
大腸内視鏡治療
,
穿孔
,
出血
,
偶発症
,
ESD
Keyword:
大腸内視鏡治療
,
穿孔
,
出血
,
偶発症
,
ESD
pp.145-153
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000167
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大腸ESD におけるおもな偶発症として,後出血と穿孔が挙げられる.本邦の全国的な大規模多施設共同研究ではその頻度は2.2%および1.6~2.1%と報告されている.昨今では日本だけでなく海外からも数多くの大腸ESD についての報告がなされており,その治療成績も安定し,手技が確立されつつある.また,まれな偶発症としてpost ESD electrocoagulation syndrome なども挙げられる.本稿では国内外の大腸ESD の報告における偶発症についてreview する.
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