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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
咽喉頭
診断
通常内視鏡(経鼻)
Nasal Endoscopic Observation of the Pharyngolarynx
川田 和昭
1
1静岡市胃がん内視鏡検診精度管理協議会
pp.530-531
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202316
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咽喉頭癌の治療では発声や嚥下といった機能を喪失する可能性が高い.しかし,表在癌の段階で内視鏡診断できれば,治療による機能損失は最小限に抑えられ,術後のQOL(quality of life)にも大きく寄与するはずである.この領域の表在癌診断は消化器内視鏡医に課された新しい使命とも言えるのではないだろうか.咽喉頭を入念に観察するためには,嘔吐反射を誘発することが少ない経鼻内視鏡が最適と考えられる.最新型経鼻内視鏡スコープの画像解像度は通常径内視鏡(経口内視鏡)のそれに匹敵すると評価されており,スクリーニングには問題のないレベルに達している.本稿では経鼻内視鏡検査時の咽喉頭観察・撮影法,そしていかに病変を拾い上げるかを解説する.
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