特集 高齢者・超高齢者消化管癌の内視鏡治療
2 .各論(3)大腸癌の治療 c.内視鏡治療後の経過観察はいつまで施行するか?
岡 志郎
1
,
田中 信治
2
,
鴫田 賢次郎
1
,
二宮 悠樹
1
,
茶山 一彰
1
1広島大学病院消化器・代謝内科
2広島大学病院内視鏡診療科
キーワード:
大腸腫瘍
,
サーベイランス大腸内視鏡検査
,
高齢者
Keyword:
大腸腫瘍
,
サーベイランス大腸内視鏡検査
,
高齢者
pp.713-720
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CGJ.0000000013
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本邦では大腸癌の罹患率や死亡率は高齢者を 中心に増加しており,高齢者における大腸内視 鏡治療症例も増加している.現在,大腸腫瘍性 病変に対する内視鏡治療後いつまで経過観察す るかに関する明確なエビデンスはないが,高齢 者は全身の機能低下や基礎疾患を有する割合が 高いため,経口的前処置を含めた大腸内視鏡検 査に際して慎重に対応する必要がある.前処置 の下剤が問題なく内服可能なことが大腸内視鏡 検査および治療可能な全身状態の指標であり, 高齢者であっても年齢そのものは大腸内視鏡検 査の支障にはならない.
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