特集 肝硬変 ―最新の治療
2.合併症の治療と対策(2)合併症(食道胃静脈瘤など)の管理 ―内視鏡・IVR を中心に
石川 剛
1
,
高見 太郎
1
1山口大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
食道静脈瘤
,
胃静脈瘤
,
内視鏡
,
画像下治療
,
肝静脈圧較差
Keyword:
食道静脈瘤
,
胃静脈瘤
,
内視鏡
,
画像下治療
,
肝静脈圧較差
pp.1157-1164
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003590
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肝硬変の合併症(消化管静脈瘤,腹水貯留,肝性脳症,肝細胞癌など)はきわめて多彩であるため,専門的なトータルマネジメントが不可欠である.とくに食道胃静脈瘤出血は致死的合併症の一つであり,それに関する深い知識とそれに対する巧みな技術が対象症例の予後を決定づけるといっても過言ではない.欧米諸国と日本では,食道胃静脈瘤の治療薬・治療手技に大きな隔たりがあるため,海外からの最新の報告を交えつつ本邦の実臨床に即した最新の知見を中心に,本合併症に対する集学的治療について概説する.また,肝静脈圧較差の臨床的意義に着目し,食道胃静脈瘤の再発・再出血抑制を見据えた治療戦略について紹介する.

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