特集 膵・消化管神経内分泌腫瘍の診療アップデート
10.消化管神経内分泌腫瘍に対する外科的治療
柴田 近
1
,
中野 徹
1
,
辻仲 眞康
1
1東北医科薬科大学・消化器外科
キーワード:
局所領域病変
,
消化管神経内分泌腫瘍
,
Rindi分類
Keyword:
局所領域病変
,
消化管神経内分泌腫瘍
,
Rindi分類
pp.566-570
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003442
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
局所領域病変消化管NETの場合,固有筋層浸潤,リンパ節(LN)転移が認められる症例ではLN郭清を伴う切除術が推奨されるのは部位によらず共通である.しかしながら,大きさ,病変部位,NET Grade,Ki-67値,機能性NETか否か,胃ではRindi分類などの因子により部位別の治療方針が異なっているため,これらを考慮する必要がある.遠隔転移を伴う消化管NETでも腫瘍の遺残なく切除が可能であれば切除術が推奨されている.食道以外のNECでは,局所領域病変に対する手術適応は明らかでない,局所進行切除不能病変・転移病変に対しては集学的治療の適応であることは発生部位を問わず共通である.

Copyright © 2025, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.