特集 消化器・一般外科における手術教育の進化と手術手技の継承
Ⅱ 消化器・一般外科における手術手技の継承 3 肝臓 3 ロボット支援肝切除術
後藤田 直人
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵外科
キーワード:
ロボット支援
,
肝切除
,
Clamp-crushing法
Keyword:
ロボット支援
,
肝切除
,
Clamp-crushing法
pp.569-574
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004365
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ロボット支援手術は泌尿器科領域,とくに前立腺の手術において非常に有用性が高いと評価され目覚ましい発展を遂げた。ロボット支援肝切除術はGiulianottiらにより2003年にはじめて報告され1),わが国では2011年にWakabayashiら2),加藤ら3)によって最初に報告されている。わが国におけるロボット支援手術に対する保険収載に関して消化器外科領域では2018年4月に食道・胃・直腸の消化管外科領域における悪性腫瘍手術でまず収載された。さらに肝胆膵外科領域では2020年にロボット支援膵切除が,2022年にロボット支援肝切除が保険収載されている。ロボット支援手術は多関節機能,フィルター機能(手ぶれ補正)を有し,安定した鉗子操作,カメラワークのなかで繊細な手技を行うことが可能であり,肝切除においてもその有用性が期待されている。

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