特集 上部消化管内視鏡を見直す ―基本から応用まで
11.上部消化管内視鏡スクリーニングにおけるAIの役割
松村 倫明
1
,
沖元 謙一郎
1
,
加藤 順
1
,
加藤 直也
1
1千葉大学大学院医学研究院消化器内科学
キーワード:
AI
,
CAD
,
スクリーニング
,
上部消化管内視鏡
Keyword:
AI
,
CAD
,
スクリーニング
,
上部消化管内視鏡
pp.87-96
発行日 2024年12月20日
Published Date 2024/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003323
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消化管内視鏡スクリーニングにおいて癌の見落としは依然として存在し,医師の経験値などに影響を受ける.その解決のためAIを用いた病変検出支援機能(CADe)の開発が世界中で進んでおり,いくつかのシステムはすでに臨床現場で使用可能となっている.CADeの消化器内視鏡検査における有用性は徐々に明らかになってきており,その診断能は多くの検討で非専門医より優れ,専門医レベルと同等か一部の検討では優れていることが報告されている.今後CADeは病変の見落としリスクを低減し,内視鏡医の診断能力を標準化させるために有用なツールになりうると考えられる.
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