特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?
【Ⅰ章】AIの特性と能力
❸10年後のAIはどこまで「診断」できるようになるか?
古川 渉太
1
,
木下 翔太郎
2
,
岸本 泰士郎
2
1焼津市立総合病院
2慶應義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座
キーワード:
AI
,
人工知能
,
診断支援
,
computer-aided diagnosis
,
CAD
,
連合学習
,
federated learning
,
オントロジー
Keyword:
AI
,
人工知能
,
診断支援
,
computer-aided diagnosis
,
CAD
,
連合学習
,
federated learning
,
オントロジー
pp.303-307
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203633
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AIによる自動診断・診断支援(AI-CAD)とは
情報システムは、人間が明確な目的をもって設計・開発するものであり、設計者が定義した業務しか遂行できない。そのため、AIを活用した診断支援・自動診断を実現するにあたっては、「診断とは何か」を予め明らかにしておく必要がある。
診断を意味するdiagnosisは、「区別する」という意味のギリシャ語を由来としている1)。日常臨床では、多数の疾患から特定の疾患を区別することを診断と定義してよいだろう。
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