特集 胆管癌の手術
肝門部領域胆管癌に対する動脈再建を伴う拡大切除
中川 圭
1
,
宮城 重人
1
,
深瀬 耕二
1
,
益田 邦洋
1
,
元井 冬彦
1
,
海野 倫明
1
1東北大学大学院消化器外科学
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
血管合併切除
,
動脈再建
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
血管合併切除
,
動脈再建
pp.1491-1498
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000848
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わが国では胆道癌にエビデンスのある補助療法は存在せず,切除可能症例に対する標準治療は根治切除の追求である。胆道癌のなかでも肝門部領域胆管癌は手術切除の負担が大きく手術危険度も高いため,根治切除の達成は容易でない1)。また,血管・胆管走行には破格が多く2),画一的に胆管の腫瘍局在から肝切除術式を定義することも困難である。こうした背景から,肝門部領域胆管癌の局所進行に対する“切除可能”の判断は施設により異なるのが現状である。とくに,動脈再建は局所進行症例の根治企図に期待される手技であるが,その安全性と有効性に対する評価は定まっていない。
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