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特集 肝門部胆管癌の治療戦略update
II. 手術の実際
3.肝門部領域胆管癌の切除可能境界
Borderline resectable status in perihilar cholangiocarcinoma
尾上 俊介
1
,
水野 隆史
1
,
渡辺 伸元
1
,
川勝 章司
1
,
横山 幸浩
1
,
伊神 剛
1
,
山口 淳平
1
,
砂川 真輝
1
,
馬場 泰輔
1
,
江畑 智希
1
S. Onoe
1
,
T. Mizuno
1
,
N. Watanabe
1
,
S. Kawakatsu
1
,
Y. Yokoyama
1
,
T. Igami
1
,
J. Yamaguchi
1
,
M. Sunagawa
1
,
T. Baba
1
,
T. Ebata
1
1名古屋大学腫瘍外科
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
切除可能境界
,
腫瘍因子
,
肝予備脳能評価
,
術式選択
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
切除可能境界
,
腫瘍因子
,
肝予備脳能評価
,
術式選択
pp.1198-1202
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1198
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肝門部領域胆管癌の局所進展による切除可能境界については,明らかなコンセンサスが得られていない.肝門部領域胆管癌は癌の発生部位が解剖学的に複雑な部位に発症するため,切除の可否について,伸展・浸潤の範囲,血管浸潤の有無,リンパ節転移の有無などの腫瘍因子を検討する必要がある.肝予備能評価にはインドシアニングリーン(ICG)検査を用い,残肝ICG-K値が0.05以上を耐術可能の目安としている.Bismuth Ⅳ型や遠位胆管進展症例に対する肝左右三区域切除や肝・膵同時切除は,もっとも高侵襲の術式であり,術後合併症・死亡率のリスクが高いため,切除可能であっても慎重にその適応を決定している.
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