特集 胆管癌の手術
肝門部領域胆管癌に対する拡大右葉切除
石崎 陽一
1
,
川崎 誠治
2
1順天堂大学医学部附属浦安病院消化器・一般外科
2三井記念病院
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
拡大右葉切除
,
ボリューメトリー
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
拡大右葉切除
,
ボリューメトリー
pp.1457-1463
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000844
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胆管左右分岐部は肝十二指腸間膜内では右側に位置し,肝門部領域胆管癌が左肝動脈や門脈左枝に浸潤することは比較的少ない。また,約80%の症例で,右肝動脈は総肝管の背側を走行するため癌の浸潤を受けやすい。このような理由で,肝門部領域胆管癌に対する標準術式は尾状葉を含む拡大右葉切除,肝外胆管切除,胆道再建術である1)。当科では術前のボリューメトリーで残肝容積率が40%未満では術前門脈枝塞栓術を行い,残肝容積率が40%以上となったことを確認したあとに本術式を採用している。
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