特集 胆管癌の手術
肝門部領域胆管癌に対する右三区域切除
江崎 稔
1
,
島田 和明
1
,
奈良 聡
1
,
岸 庸二
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵外科
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
右三区域切除術
,
門脈枝塞栓術
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
右三区域切除術
,
門脈枝塞栓術
pp.1465-1471
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000845
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肝門部領域胆管癌に対する手術療法は,まれな特殊術式を除くと,右肝切除術,右三区域切除術,左肝切除術,左三区域切除術の4つに大きく分類され,通常は最も腫瘍に近い尾状葉を合併切除する。これらの術式は,胆管走行に沿った水平方向の腫瘍進展,右肝動脈や門脈左右分岐部などの近傍脈管へ向かう垂直方向の腫瘍進展に加え,許容される肝切除量によって選択される。右側優位のBismuth type Ⅳ腫瘍(図1)1)に対しては,右肝切除術が適応されることが多いが,まれに右三区域切除術が適応される。
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