Japanese
English
臨床報告
FDG-PET陽性であり,進行胆囊癌と鑑別困難であった黄色肉芽腫性胆囊炎の2例
Two cases of xanthogranulomatous cholecystitis with positive FDG-PET resembling advanced gallbladder cancer
内藤 雅人
1
,
古山 裕章
1
,
政野 裕紀
1
,
佐々木 勉
1
,
吉村 玄浩
1
Masato NAITO
1
1天理よろづ相談所病院腹部一般外科
キーワード:
黄色肉芽腫性胆囊炎
,
PET
,
胆囊癌
Keyword:
黄色肉芽腫性胆囊炎
,
PET
,
胆囊癌
pp.681-685
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103565
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要旨
黄色肉芽腫性胆囊炎(xanthogranulomatous cholecystitis:XGC)は周囲への浸潤傾向が強く,臨床的に胆囊癌との鑑別が難しい.われわれは,肝浸潤を伴う胆囊癌と術前診断したが,最終的に病理組織学的診断でXGCと診断された2例を経験した.2例とも胆囊壁の不整肥厚を認め,18F-2-fluoro-2-deoxy-D-glucoseを用いたFDG-PET検査(PET)では胆囊に一致した高度集積を示した.PETが胆囊癌の検出に有効であるとの報告は近年増加しているが,XGCと胆囊癌との術前の鑑別は困難であり,最終的には切除標本の病理組織学的診断を必要とすると考える.
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