特集 これからの胃癌診療
4.胃癌の放射線診断
西牟田 雄祐
1
,
鶴丸 大介
1
,
甲斐 聖広
2
,
南條 勝哉
3
,
石神 康生
1
1九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野
2九州大学病院別府病院放射線科
3九州大学病院光学医療診療部
キーワード:
胃癌
,
病期診断
,
CT
Keyword:
胃癌
,
病期診断
,
CT
pp.872-881
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003106
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
胃癌は本邦で頻度が高く,死亡原因の上位に位置する消化管悪性腫瘍である.治療には病変の完全切除が必要であり,治療前の正確な病期診断が重要である.CTは胃癌の病期診断に必須の検査であり,腫瘍の深達度,リンパ節転移や遠隔転移を評価が可能である.発泡剤や飲水による胃壁の伸展および造影剤の使用により,胃壁の詳細な構造が明確に描出され,腫瘍の広がりをより正確に評価可能である.マルチスライスCTや多断面再構成(MPR)技術により,腫瘍の検出率と診断精度が向上している.また,PET/CTの併用により,遠隔転移や再発の検出精度も高まる.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.