Japanese
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特集 消化管間質腫瘍(GIST)の診断と治療の最前線
II. 各論
1. 診断
1)GISTの画像診断
Imaging of gastrointestinal stromal tumors
三宅 可奈江
1
,
中本 裕士
1
K. Miyake
1
,
Y. Nakamoto
1
1京都大学
キーワード:
CT
,
FDG PET
,
GIST
,
初期診断
,
病期診断
,
再病期診断
,
治療効果判定
Keyword:
CT
,
FDG PET
,
GIST
,
初期診断
,
病期診断
,
再病期診断
,
治療効果判定
pp.105-111
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_105
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画像診断は消化管間質腫瘍(GIST)における治療方針の決定で重要な役割をはたし,腫瘍の検出,局在診断,病期・再病期診断,治療効果判定などに使用されている.各種画像検査の中でもっとも重要なのはCT,特に造影CTであり,MRI,FDG PET/CTなどが補助的に用いられている.治療効果判定でも主に造影CTが用いられる.分子標的治療薬開始後初期における治療効果判定では,腫瘍のサイズ変化をみるresponse evaluation criteria in solid tumors(RECIST)での評価がむずかしく,腫瘍のサイズ変化に加えて造影CTでのCT値の変化を考慮したChoi’s criteriaが提唱されている.糖代謝を反映したFDG PET/CTは治療効果をより早期に予測できることが知られているが,本邦では治療効果判定におけるFDG PET/CTの保険適用は2023年現在認められていない.
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