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特集 泌尿器科検査のここがポイント
H CT検査
CTによる腎腫瘍のステージ診断
Q50 腎腫瘍のステージ診断に際して,CTとMRIの使い分け,局所浸潤の見方のコツを教えてください。
Staging of renal cell carcinoma
古賀 清子
1
,
陣崎 雅弘
1
,
栗林 幸夫
1
Seiko Koga
1
,
Masahiro Jinzaki
1
,
Sachio Kuribayashi
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
キーワード:
腎癌
,
病期診断
,
CT
Keyword:
腎癌
,
病期診断
,
CT
pp.194-196
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101983
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要旨 充実性腎腫瘍のうち,最も頻度の高いのは腎細胞癌であるが,病期分類はCT,MRIによる評価が中心である。腫瘍の浸潤範囲,静脈内進展の有無,リンパ節転移の有無,遠隔転移の有無がポイントとなる。T2とT3aの鑑別は困難とされているが,マルチスライスCTを用いた1mm厚の評価では脂肪浸潤の有無を高い感度,特異度で指摘できる。一方,MRIのT2WIで偽被膜を確認することも有用である。また,マルチスライスCT,MRIではいずれも任意の断面で評価することで周囲組織への浸潤も評価できる。静脈進展の有無について,造影CT,造影MRIは同等の診断能を有する。局所浸潤の評価はCT,MRIで任意の断面で評価できる。
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