特集 胃癌診療2019―現状と課題
3 .胃癌診断の現状と課題(4)CT・MRI・PET‒CT 検査
中神 佳宏
1
,
石川 勉
1
1獨協医科大学病院PET センター
キーワード:
胃癌
,
CT
,
MRI
,
PET‒CT
,
TNM 分類
Keyword:
胃癌
,
CT
,
MRI
,
PET‒CT
,
TNM 分類
pp.1346-1351
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000938
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胃癌の治療の選択には病期診断が必要であり,術前病期診断にはTNM分類あるいは「胃癌取扱い規約」が用いられている.胃癌の深達度,範囲診断に画像診断が果たす役割は大きい.ただし,胃癌の術前診断において,TNM 因子すべてに優れた検査はみられないのが現状である.CT・MRI・PET‒CT 検査はいずれも正診率が高いとはいえず,腹腔鏡検査の正診率にはかなわないといわざるをえない.しかしながら,腹腔鏡手術やロボット支援手術の普及により,それらを安全に施行するため画像診断の重要性が高まっているのも事実である.今後もCT・MRI・PET‒CT 検査をはじめ画像診断全体での胃癌の診断能の向上を目指すことが必要であろう.
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