特集 これからの胃癌診療
1.これからの胃癌検診
間部 克裕
1,3
,
津田 桃子
2
,
松本 美櫻
2
,
井上 和彦
3
,
春間 賢
3
,
加藤 元嗣
2
1まべ五稜郭消化器・内視鏡クリニック
2北海道対がん協会
3淳風会健康管理センター
キーワード:
胃癌検診
,
内視鏡
,
リスク層別化
Keyword:
胃癌検診
,
内視鏡
,
リスク層別化
pp.847-854
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003103
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胃癌検診をはじめ日本は胃癌対策において世界をリードしてきたが,近年,韓国よりも75歳未満年齢調整死亡率は高く,5年相対生存率が低い.全国で有効な内視鏡検診が高い受診率で実施され,検診の目的である確実な胃癌死亡率の低下,生存率の向上に繫げるためにはがん検診の法制化と予算確保,マイナンバーなどのユニークIDによる管理,住民検診と職域検診データの統一などの制度改革を行うこと,検診実施の広域化,AIや内視鏡スクリーニング認定医制度による均質化などを確実に行う必要がある.広く行われてきた保険診療から適切に胃癌内視鏡検診へのシフト,リスク層別化と胃癌検診から上部消化管癌検診へのシフトを行う必要がある.
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