Japanese
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特集 癌検診の展望
II. 各論
4.胃癌検診のエビデンスと展望
Evidence of gastric cancer screening and future perspective
濱島 ちさと
1
C. Hamashima
1
1帝京大学医療技術学部看護学科保健医療政策分野
キーワード:
胃癌検診
,
胃内視鏡
,
有効性評価
,
胃癌死亡率減少効果
,
不利益
Keyword:
胃癌検診
,
胃内視鏡
,
有効性評価
,
胃癌死亡率減少効果
,
不利益
pp.857-860
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_857
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新技術による癌検診は,適切なアウトカム指標を選定し,信頼性の高い研究方法で有効性評価を行い,さらに利益・不利益バランスを考慮し政策導入する必要がある.胃内視鏡検診は,日韓の症例対照研究で胃癌死亡率減少効果を認めた.しかし,胃内視鏡検診にも,偽陽性,偽陰性,過剰診断,偶発症,感染などの不利益がある.胃内視鏡検診の発展には,利益・不利益バランス,処理能の確保,対象年齢や検診間隔の検討を行うべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019