特集 脂肪肝の新概念:MASLD
3.MASLDと糖尿病関連遺伝子
小木曽 智美
1
1東京女子医科大学消化器内科
キーワード:
グルコキナーゼ調節タンパク質
,
電位依存性カリウムチャネル
,
グルカゴン様ペプチド-1受容体
Keyword:
グルコキナーゼ調節タンパク質
,
電位依存性カリウムチャネル
,
グルカゴン様ペプチド-1受容体
pp.750-755
発行日 2024年6月20日
Published Date 2024/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003075
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MASLDと糖尿病は相互に病態の進行に関係するが,生活習慣に加え,遺伝的素因も病態形成に関わることが報告されている.糖尿病関連遺伝子,とくにグルコキナーゼ調節タンパク質(GCKR),電位依存性カリウムチャネルであるKCNQ1などの一塩基多型(SNP)はMASLDの発症に関与する.また,治療反応性に関与するSNPも同定されており,これらの解析はリスク群の推定や治療選択の一助となるだけでなく,治療ターゲットとなる可能性も期待される.
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