特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
2.各論(3)Underwater EMR
山階 武
1
1関西医科大学総合医療センター消化器肝臓内科
キーワード:
underwater EMR
,
polypectomy
,
EMR
,
ESD
Keyword:
underwater EMR
,
polypectomy
,
EMR
,
ESD
pp.640-648
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003047
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大腸ポリープの内視鏡切除はEMRが一般的であるが,ポリープ長径が大きくなるにつれて一括切除率やR0切除率が低下していき,遺残再発の原因となる.近年,局注を行わずに腸管内を脱気してポリープを浸水させ,切除するunderwater EMR (UEMR)が広まりつつある.われわれが行った10~20 mmの非有茎性ポリープに対するUEMRと従来法のconventional EMR (CEMR)の多施設前向き比較試験では,CEMRと比べてUEMRは有意に一括切除率およびR0切除率が高いことが示された.偶発症については両群で差を認めず,また局注針や局注液を使用しないためコスト削減にもつながることから,UEMRは日常臨床で有用な方法と考えられる.
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