特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
2.各論(4)Tip-in EMR
横山 英一郎
1
,
今井 健一郎
1
,
高田 和典
1
,
岸田 圭弘
1
,
伊藤 紗代
1
,
堀田 欣一
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
内視鏡的粘膜切除術
,
大腸腫瘍
,
大腸腺腫
Keyword:
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
内視鏡的粘膜切除術
,
大腸腫瘍
,
大腸腺腫
pp.649-654
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003048
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Tip-in EMRは局注後,病変口側の粘膜にスネア先端を刺入した状態で絞扼する改良型EMRの一つである.本稿ではTip-in EMRの方法および要点を概説する.15~25 mm大の腺腫に対する従来法EMRとの無作為化比較試験と20~30 mm大の非有茎性大腸腫瘍に対するESDとの後方視的傾向スコア解析の2論文を用いてその治療成績を紹介する.T1癌を疑う病変に対しては確実な一括切除を得るべくESDを選択することは多い,一方で腫瘍径が大きくとも腺腫と診断できる病変も多く存在する.Tip-in EMRは,そういった病変に対し,有用な選択肢となりうると考える.
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