特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
2.各論(2)Polypectomy/Conventional EMR
稲場 淳
1
,
新村 健介
1
,
池松 弘朗
1,2
1国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
2東京大学医科学研究所附属病院消化器内科
キーワード:
コールドスネアポリペクトミー
,
ホットスネアポリペクトミー
,
内視鏡的粘膜切除術
,
バイポーラスネア
Keyword:
コールドスネアポリペクトミー
,
ホットスネアポリペクトミー
,
内視鏡的粘膜切除術
,
バイポーラスネア
pp.632-639
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003046
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本稿では大腸腫瘍に対する内視鏡切除法の使い分けについて,通電を用いないcold snare polypectomy (CSP)と通電を用いるhot snare polypectomy (HSP),conventional EMR (CEMR)を中心に概説する.内視鏡切除法を適切に使い分けるためには,拡大内視鏡を用いた,病変径,肉眼型,質的診断,深達度診断からなる術前内視鏡診断を正確に行うことが求められる.内視鏡診断にて腺腫と診断された10 mm未満の非有茎性病変に対してはCSPが広く用いられるようになったが,有茎性病変に対してはHSPを,癌の混在を疑う病変に対しては深部断端を確実に評価できるCEMRを選択すべきである.また通電切除の際には深部へのburning effectの少ないバイポーラスネアを用いることで安全かつ確実に腫瘍切除が可能となる.
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