特集 内科医が知っておくべき,肛門疾患の基礎知識
4.裂 肛
石山 元太郎
1
1医療法人藻友会札幌いしやま病院
キーワード:
裂肛
,
慢性裂肛
,
用手肛門拡張術
Keyword:
裂肛
,
慢性裂肛
,
用手肛門拡張術
pp.389-393
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002986
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裂肛は日常診療で遭遇しやすい疾患であり,主症状は排便時の出血と疼痛である.治療は便性状の改善と外用薬による保存的治療が中心となる.放置すると慢性化し,創部が潰瘍化して周囲に肛門ポリープや見張り疣といった器質化病変を伴うようになる.また,肛門狭窄をきたし排便困難の症状が出現することもある.このような状態になれば外科手術の適応となる.外科手術には用手肛門拡張術(AD),側方内肛門括約筋切開術(LIS),皮膚弁移動術(SSG)などがある.
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