特集 境界領域の診療
口腔外科疾患 口唇裂・口蓋裂
彦坂 信
1
,
金子 剛
1国立成育医療研究センター 形成外科
キーワード:
口蓋裂
,
口唇裂
,
紹介と相談
,
口腔外科医
Keyword:
Cleft Lip
,
Cleft Palate
,
Oral and Maxillofacial Surgeons
,
Referral and Consultation
pp.1625-1629
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041537
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<Key Points>(1)口唇裂では口唇外鼻の変形、口蓋裂では鼻咽腔閉鎖機能不全による言語の不明瞭、顎裂では歯列不整の症状を認める。(2)痕跡唇裂、粘膜下口蓋裂、先天性鼻咽腔閉鎖不全症は一見しては口唇裂・口蓋裂の類縁疾患とは診断できず注意を要する。(3)口唇裂・口蓋裂では併存疾患の合併率が高く、これらにより全般発達、治療計画や予後が大きく変わる場合がある。(4)併存疾患のない口唇裂・口蓋裂では、出生後早期からの継続的な治療により多くの場合、健常児とほぼ同様な生活を送ることができる。
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