特集 内科医が知っておくべき,肛門疾患の基礎知識
1.検査・診かた
小野 朋二郎
1
,
内海 昌子
1
,
久能 英法
1
,
三宅 祐一朗
1
,
齋藤 徹
1
1伯鳳会大阪中央病院外科
キーワード:
肛門
,
診察
,
検査
Keyword:
肛門
,
診察
,
検査
pp.367-372
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002983
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肛門は羞恥心のため患者のみならず医療従事者も診察を敬遠しがちな臓器である.一方で多くの患者が受診するのはいわゆるかかりつけ医であり,消化器内科医が肛門診察を行う機会も多いのではないかと考える.肛門科を有する臨床研修病院はほとんどなく,肛門診察を専門的に学ぶ機会はなかなかないのが現状であるが,問診と簡単な診察で得られる情報は多く,患者の心理を考慮しつつ丁寧に診察を行うことで正確な診断と適切な治療を行うことができる.本稿では,われわれ肛門科専門医が日常行っている肛門診療のなかでも基本的な問診や診察法について述べる.
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