手術手技
分離結紮および直腸粘膜刺通結紮を併用した痔核に対する結紮切除術
小野 朋二郎
1
,
齋藤 徹
1
,
久能 英法
1
,
弓場 健義
1
,
根津 理一郎
1
1大阪中央病院外科
キーワード:
痔核
,
結紮切除
Keyword:
痔核
,
結紮切除
pp.1091-1095
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002844
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痔核に対する術式はさまざまなものが報告されているが,わが国で一般外科医が広く施行している術式はMilligan-Morgan法に準じた結紮切除(ligation and excision;LE)である1)。LEはあらゆる痔核に対応できる手技ではあるが,術後の疼痛が強いことや,術後出血などの合併症のリスクなどが問題となる2,3)。われわれは結紮切除を主体として,分離結紮とGant─三輪法に準じた直腸粘膜の刺通結紮を併用することで上記の問題を回避しつつ,さまざまな形態の痔核に柔軟に対応している。われわれの結紮手技を併用したLEの手術手技と成績を報告する。
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