特集 肝臓病学の未来―ウイルス性肝炎から脂肪肝と肝がんの時代へ
NAFLD/NASH
サルコペニアは脂肪肝でも重要
神谷 俊次
1
,
川口 巧
2
,
橋田 竜騎
1,3
,
志波 直人
1,3
,
鳥村 拓司
2
1久留米大学病院リハビリテーション部
2久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
3久留米大学医学部整形外科学講座
キーワード:
サルコペニア
,
NAFLD
,
栄養療法
,
運動療法
Keyword:
サルコペニア
,
NAFLD
,
栄養療法
,
運動療法
pp.1147-1150
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1147
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Summary
▪サルコペニアは非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)を含む慢性肝疾患患者に高頻度に認められるだけでなく,NAFLDの発症にも関わることが明らかとなっている.
▪サルコペニアは,インスリン抵抗性,炎症性サイトカインの増加,ビタミンDの減少やマイオカイン分泌量不均衡を介してNAFLDの発症に関与すると報告されている.
▪サルコペニアは,肝線維化の進展,肝性脳症,免疫能やQOLにも関与するためNAFLDのあらゆる病期において重要な病態である.
▪近年,サルコペニアに対する分岐鎖アミノ酸やカルニチンの有効性とともに,効果的な運動プログラムも報告されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019